松尾秀明大使の着任あいさつ

令和8年1月30日
松尾秀明大使
 皆様、こんにちは。私は、2026年1月に初代特命全権大使としてエリトリア国に着任いたしました松尾秀明と申します。
 皆様はエリトリアと聞いて、どのようなことを思い浮かべますでしょうか。エリトリアはアフリカ東部、紅海に面した国で、その国名は、アラビア語の「紅海」に由来しています。独立は1993年と、アフリカ大陸の中では南スーダンに次ぐ二番目に新しい国家です。
 独立から約30年が経過し、日本側の準備が整いましたことから、2022年1月1日に在ケニア日本国大使館の分館として兼勤駐在官事務所がエリトリアの首都アスマラに設置され、続いて2025年1月1日には正式に在エリトリア日本国大使館が開設されました。
 ちなみに、エリトリア政府は2003年に東京に駐日エリトリア大使館を開設しましたが、エスティファノス大使は開館当初より今日に至るまで駐日大使として御尽力されており、現在駐日外交団の中でも最長の在任期間を誇り、駐日外交団長を務めておられます。
 さて、私は今後、エリトリアの国民に日本の政治、経済、文化を幅広く紹介するとともに、日本の皆様にはエリトリアの魅力や現状を深く御理解いただけるよう、日々努力を重ねてまいる所存です。
 エリトリアは、アフリカの中でも独特の歴史と文化を有しており、多民族国家としての多様性が豊かな社会を形成しています。その一方で、様々な要因により開発が遅れており、特に社会経済インフラの整備が喫緊の課題となっていますが、電力、上水道、通信網などは、わずかな改善策を講じることで大きな向上が見込まれております。
 首都アスマラは標高約2,400メートルの高地に位置し、年間を通じて過ごしやすい気候に恵まれています。第二次世界大戦前のイタリア統治時代に建設されたアスマラ旧市街は、ユネスコ世界文化遺産に登録されており、アール・デコ様式の建築物が建ち並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。また、アスマラから車で約2時間の地域に広がる海岸線は約1,350キロメートルに及び、手つかずの美しい青い海が広がっています。さらに、自転車競技「ツール・ド・エリトリア」は世界各地から多くの参加者を集める一大スポーツイベントとなっています。
 エリトリアに関する詳細な情報につきましては、駐日エリトリア大使館の公式ホームページ(http://www.eritreaembassy-japan.org)を参照いただければ幸いです。
 最後に、日本とエリトリアとの友好親善が更に強化され、両国の相互理解と協力を一層深めていくため、皆様と共に歩んでまいることをお誓い申し上げ、着任の御挨拶といたします。
 

松尾秀明大使の略歴

 1987年4月に外務省入省。在外公館勤務は、マレーシア(コタキナバル)、スリランカ、カンボジア、ミャンマー、豪州(メルボルン、キャンベラ、シドニー)。直近はフィリピン(セブ)で総領事を務める、熱帯アジアと豪州の専門家。今回初のアフリカ・デビューとなる。